綾部市市志地区の持続可能な発展

活動の概要

綾部市で最初の水源の里(限界集落)として指定された市志地区の持続可能性について研究しています。市志はI・Uターン者により10年間で高齢化率は微減しましたが、世帯数は12→8世帯に減っており、人口減少の課題は残されています。そこで、1)市志の現状の定住者増加策の課題を明らかにし、2)その課題を解決する具体的な方策を提案・実践し、その上で、3)部外者である学生が継続的に地域に入ることの意義を分析する、の3点を目的として研究実践活動を展開しています。

森林での交流イベントの様子

活動の内容

これまで、主に「文献調査」「自治体や地元住民へのヒアリング・ワークショップと現地調査」「地元住民との信頼関係を構築するための地域イベントへの参加や協力」の3つの研究活動を進めてきました。これらを通して、以下の点を明らかにしました。

1.市志での現状分析と課題抽出

市志は最初に水源の里に認定された地区で、現在の人口は15人8世帯、高齢化率73%になっています。地元住民へのヒアリングやワークショップを通して、人口減少、高齢化、後継者不足などの課題を抽出できましたが、特に「Uターン者を増やしたい」という声が多く、「帰る場所」として市志を持続させることの重要性を認識しました。

2.綾部市の水源の里への取り組み

綾部市は水源の里の課題解決に向けて、「綾部市水源の里条例」を平成18年に策定し、定住者支援補助制度や生活インフラの整備などに取り組んできました。また、集落支援員を雇用し、自治体と地域の活動をつなぐ取り組みも進めています。

3.市志住民の取り組み

市志では現在、Uターン者の数名が中心となって、地域の自治会共有の森をイベント用に開拓したり、新たに民泊をひらくなど、積極的に外部者の受け入れ体制を整備しています。

4.行政と市志の取り組みをつなぐ

集落支援員の活躍はありますが、人数の不足もあり、市志と行政の連携はまだ十分に取れていないことが見えてきました。そこで、ゼミ生が市志と行政との仲介役の立場を担えないかと考え、新たな活動を検討することになりました。

地域住民とのワークショップの様子

綾部市市志地区の農家民泊

これまでの成果

Uターン者を増やすためには、市志の集落としての魅力、つまり持続可能な集落であることをアピールする必要があります。そこで、まずは市志を理解してもらうためのツアープランの企画を行うことにしました。

1つ目は「若い世代向けの田舎体験プラン」で、単発的に市志に来て知ってもらうための情報発信を目的とします。

2つ目は「市志で半農半Xができる定住プラン」で、市志で農業を志す人への支援体制の情報も含めて、定住のイメージがわく動画を作成しアピールします。 現在は、この2つのプランの具体的な内容の詰めを、集落支援員の方と地域住民の皆さんとで行っています。

山林の整備作業の様子

今後の目標・課題

これらのプランは、市役所や地元の定住サポートを行っている組織と連携して、さまざまなメディアで発信することになっています。市志には現在2軒の空き家があり、まずはここへの移住者を実現することが当面の目的になります。

本研究活動は、次の代のゼミ生にも引き継ぐことで、継続的な地域貢献を考えることはもちろん、継続的に地域に学生が入ることの有効性や課題を検討する、という視点でも考えていくことにしています。

「田舎暮らし体験プラン」の案内

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活動団体情報

代表者
的場 信敬
(政策学部教授)
専門分野:地域ガバナンス論、持続可能性論

主な連携メンバー
市志地区自治会、綾部市役所

活動開始時期
2017年1月

主な活動地域
綾部市市志地区

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