フクシマいわき物産復興プロジェクト

活動の概要

福島県は東日本大震災に伴う原発事故によって深刻な影響を受け続けています。今なお10万人以上の人々が避難生活を余儀なくされています。
しかし、同県を一歩離れると記憶は薄れる一方です。特に関西ではその傾向が強いといえます。

本プロジェクトは、被災地の物産のマーケティングと流通を通じて、「フクシマを忘れない、忘れさせない」というメッセージを発信しようという取り組みです。毎年秋の大津での物産展を核に、さまざまな活動を展開しています。

「3.11」直後、いわき市のトマト生産会社を訪問した東日本国際大学(いわき市)と本学の学生(2011年8月)

活動の内容

「3.11」の直後、本学の働きかけに福島県いわき市、いわき商工会議所、東日本国際大学(東日大)などが応じてスタートしました。原発事故で大きな被害を受けている福島県浜通り地方の中核都市、いわき市の物産の流通を支援することが活動の軸となります。

プロジェクトに参画する本学社会学部の学生は、被災地の現状、原子力や再生可能エネルギーの仕組みなどについて事前学習を行った上で、夏休みのいわき合宿に臨みます。合宿では避難者や地元物産(食品、食材、農産物など)の生産者、地域住民、そして地元学生などさまざまな立場の方々と触れ合い、心の奥底から地元の方々や生産者の方々の思いを受けとめます。

こうした交流を通じて受けとめたメッセージを載せて、物産のマーケティング活動を行い、流通させることが最大のポイントです(単に販売のお手伝いをするのではありません)。
2011年秋に本学から最寄りのショッピングモール「フォレオ大津一里山」の全面協力を受けて第1回物産展を開催して以来、毎年秋の物産展を続けています。このほかにも、学生主体のミニ物産展や図書館と連携した関連図書展観など、さまざまな関連活動を行っています。

第1回物産展で提供するためにいわきの名物を試食する学生(2011年8月)

第1回物産展に出品した豆腐メーカーののれんから(2011年8月)

第3回いわき合宿の際に、津波被害を受けた海岸地域を訪問。僧侶の学生の読経の下、合掌(2013年8月)

これまでの成果

「3.11」直後に学生有志を募ってスタートしたプロジェクトでしたが、2012年度からは社会学部コミュニティマネジメント学科が提供する「コミュニティマネジメント実習」(P.27〜28参照)として正課化しました。
また、いわき市側でも2012年、地元物産事業者の連携による商事会社「株式会社いわき福島復興オフィス」が発足。さらに同社が中心になって、地元農産物を高付加価値の加工食品にして流通させる「6次化」に取り組む「一般社団法人いわき6次化協議会」が組織され、新商品の開発や発売が加速しています。
毎秋の大津での物産展には、マスメディアが強い関心を寄せており、関西一円へ強いメッセージを発信し続けています。

第4回いわき合宿では、地元野菜農家を訪問。「原発被災を契機として、料理人や流通業界との連携が深まった」というお話を伺った。(2014年8月)

4回目となった「いわき福島復興物産展in大津2014」で物産販売に取り組む社会学部生。(2014年11月)

今後の目標・課題

福島原発の廃炉作業は今後40年以上の年月を要するとされ、放射能の脅威は長く続きます。人々の関心が徐々に薄れていくのはやむを得ないと思われますので、「忘れない、忘れさせない」ための一層多面的、かつ地道な活動が求められます。
各種地域団体やNPOなどとの連携を深めることが課題といえます。

【他団体・グループとの連携について】連携可

連携先へのメッセージ

「フクシマを忘れない、忘れさせない」——。
活動の目的はシンプルです。趣旨に賛同する皆さんとの幅広い連携を期待しています。

お問い合わせ

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活動団体情報

代表者
築地 達郎
(社会学部准教授)
専門分野:情報社会学、広報論

主な連携メンバー
東日本国際大学(福島県いわき市)、一般社団法人いわき6次化協議会、株式会社いわき福島復興オフィス、いわき商工会議所、フォレオ大津一里山

活動開始時期
2011年6月

主な活動地域
福島県いわき市、滋賀県大津市