島民とともに考える離島の「豊かな生活」

活動の概要

本学政策学部、的場信敬ゼミでは、2014年度より琵琶湖に浮かぶ沖島の持続可能性をテーマに調査研究を行っています。沖島は日本で唯一の淡水湖に浮かぶ有人島として知られていますが、高齢化率約41%と人口の約半数が高齢者で占められており(島の人口は約330人)、過疎化や主要産業である漁業の後継者不足などの課題を抱えています。これらの問題への解決策として、島民の「生活の質」を高めることで島の魅力を増し、それを来島者やひいては移住者の増加につなげることを島民の皆さんと検討しています。

活動の内容

的場ゼミは、基本的にゼミ生が自主的に研究テーマを決定します。沖島を研究フィールドに定めた当初は、ゼミ生は、島に人を呼び込むための「アイランド・ツーリズム」をメインのテーマとして設定していましたが、実際に島民の方々にお話を伺っていく中で、単なる観光客の増加を必ずしも望んでいないことを突き止めました。漁業従事者は午前中に休みを取っていることが多く、観光客が訪れることで島の静かな環境が脅かされると考える方が多かったのです。

そこで、学生たちは、島民の方々と出来るだけ打ち解け、本当のニーズを共に考えつつ島の持続性を考えるというアプローチに転換しましました。島に何度も訪問しヒアリングを重ねる中で、来島者や移住者を増やすためには、まずは島民の方々の生活を豊かで魅力あるものにすることが重要である、という結論に達しました。こうして、「島民の『生活の質』を高める」という、現在の研究テーマが設定されました。

島民の方へのヒアリング

これまでの成果

上記の研究テーマのもと、次のような活動を展開してきました。

  • 島民の「生活の質」を高める要素の抽出
    既存の市の調査報告書や、島民へのヒアリング、2日間にわたる島民とのワークショップなどから得た情報を元に、島民にとっての「豊かな生活」の要素を抽出
  • 地元小学生を巻き込んだ島外者向けの看板作り
    1.の作業で明らかになった、本土側の島民の駐車場に島外者が違法に駐車する問題に対応するために、地元小学生と共に、駐車禁止の看板を作成するワークショップを開催
  • 島民の方々との信頼関係の構築
    単なる研究・活動連携を超えてより深い信頼関係を築くために、地域の花火大会や運動会などのイベントに積極的に参加・協力

今後の目標・課題

的場ゼミが目指すのは、外部者である我々の活動と、島民の方々の主体的な取り組みが融合し、相乗効果を生み出すような地域持続性への取り組みです。これまで取り組んできた「生活の質」を高めるための個別具体的な活動の展開も重要ですが、島民の方々の豊かな生活の実現のために、外部者として何が出来るのか、どういう関わり方が望ましいのか、といった、大学(ゼミ)が地域に関わる際のより根本的なテーマについても、島民の方々と共に継続的に検討していきたいと考えています。

島民とのワークショップ

小学生との看板づくり

ゼミ生作成の看板設置

小学生と作成した駐車禁止の看板

【他団体・グループとの連携について】連携可

お問い合わせ

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活動団体情報

代表者
的場 信敬
(政策学部准教授)
専門分野:地域ガバナンス論、持続可能性論

主な連携メンバー
沖島自治会

活動開始時期
2014年

主な活動地域
滋賀県近江八幡市の沖島