Topic1 地域貢献型メガソーラー「龍谷ソーラーパーク」が支える社会連携・社会貢献活動

「龍谷ソーラーパーク」の概要

場所

和歌山県印南町大字印南4483番地
設置容量 約1,200kW
和歌山県印南町大字美里1192番地
設置容量 約600kW
京都市伏見区深草塚本町67番地 (龍谷大学)
設置容量 約50kW
三重県鈴鹿市国府町)
設置容量 約3,833kW予定

総発電能力

約5,683kW予定

年間発電能力量(予定)

約5,900,000kWh

龍谷大学が産官学連携により、2013年に稼働した地域貢献型メガソーラー(大規模太陽光発電所)「龍谷ソーラーパーク」。
これは龍谷大学の研究成果を事業化したもので、社会貢献の理念として掲げる「教育・研究成果の還元」をまさに体現したもので す。

これまでの経緯

「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」(経済産業省資源エネルギー庁)が2012年7月にスタートして以来、全国各地でメガソーラー発電所の建設が進められました。本学が本事業へ参画した趣旨は、自らが消費するエネルギーは、できる限り再生可能エネルギーとして生み出そうという発想に立つものです。

先ず、2013年11月に龍谷大学が投資する資金をもとに、複数の企業及び自治体と連携して太陽電池パネルを本学深草キャンパスや和歌山県印南町の町有地に約7,500枚設置し、固定価格買取制度を利用した売電事業を開始いたしました。

本事業における売電収入から必要経費を差し引いた利益は、設置地域である和歌山及び京都の地域貢献活動や市民活動の支援資金として提供されると共に本学の社会貢献活動の原資として活用されています。

Good Design Award 2014を受賞

本事業は社会貢献投資(SRI:Socially Responsible Investment)を活用した持続可能な地域社会を構築する事業モデルとして高く評価され、2014年度に「グッドデザイン賞(都市づくり、地域づくり、コミュニティづくり部門)」を受賞し、社会的に高い評価を受けました。

社会貢献投資を拡充した新展開

本学は和歌山県印南町での実績を踏まえ、様々な企業と連携し、新たに三重県鈴鹿市に地域貢献型メガソーラー発電所を建設することになりました。
これまで同様、社会貢献投資の一施策として再生可能エネルギーの普及を通じて低炭素社会を牽引すると共に、地域社会の活性化に一層貢献できると考えています。
本発電所の稼働により、既存発電所と併せた年間発電量は5,900,000kWhの電力を発電可能となり、日本の大学では全国1位の発電量となる見込みです。

和歌山県印南町に設置した「龍谷ソーラーパーク」

「龍谷ソーラーパーク」の収益による主な事業実績

(1)社会連携・社会貢献活動支援制度

近年、ゼミ等の正課活動から派生した学生有志によるプロジェクトや地域社会と連携し、社会貢献を目的としたサークル活動が増加傾向にあります。

龍谷大学では、これら学生の主体的な学びに資する自主的な社会連携・社会貢献活動に対し、地域に根ざした活動や地域活性化に繋がる活動となることを目標に、萌芽的なものから実績のあるものまで、学外の個人や団体等との連携による活動を支援することを目的として社会連携・社会貢献活動支援制度を設立いたしました。

この制度が、本学の社会連携・社会貢献活動を通じて、学生及び教員の教育・研究成果向上に寄与することを期待しています。

(2)社会連携・社会貢献活動報告会

龍谷大学は「地域に根ざした大学」を目指して教育・研究を中心に様々な分野で社会連携・社会貢献活動を展開しております。
これら多様な活動を、多くの皆様に知っていただく機会として社会連携・社会貢献活動報告会を開催しています。

本報告会では、社会連携・社会貢献活動にかかる有識者の講演会、本学の事例紹介に加え、本学の産官学連携により生まれた産品等を提供した交流会も催され、参加者同士の新たなマッチング機会となることを願っています。

(3)社会連携事例集「with Dragon」

地域社会の課題を本学の教育・研究に取り込み、その成果を地域へ還元する双方向サイクルを継続的に発展させるため、地域社会との連携事例を紹介した社会連携事例集「with Dragon」を隔年で発行しています。

(4)和歌山県印南町との連携事業

本学は「龍谷ソーラーパーク」設置を機に和歌山県印南町とまちづくりや地域人材の育成協力等について定めた地域連携協定を締結しました。
これをきっかけとして、印南町最大のお祭り「印南かえるのフェスティバル」に参加し、地元の子ども達と本学出展ブースを通じてふれあい、好評を得ています。

印南かえるのフェスティバル