ご挨拶

本学は今から20年以上も前に他大学に先駆け、「教育」、「研究」に「エクステンション」を加えた3つの機能を大学の柱とすることを決定しました。「エクステンション」とは、「普及」の意味で社会連携・社会貢献を指します。現在では、大学における社会貢献機能は教育・研究と並び必須の機能でありますが、その機能が求められる以前から、本学の使命として取り組んできたと言えます。

具体的な取組としては、1991年に龍谷エクステンションセンター(REC)を滋賀県の瀬田キャンパスに、その10年後には深草キャンパスにも設置し、大学が行う教育・研究活動の成果を地域社会に還元、さらに地域における様々な課題を本学に取り入れ、教育・研究活動を通じて解決に取組み、双方向に地域社会と大学を繋ぐ架け橋としての役割を担ってまいりました。

その後、日本では少子高齢化や福祉、環境に関わる問題、地域・伝統産業の衰退など様々な社会問題が喫緊の課題として取り沙汰されるようになり、さらには東日本大震災以降、防災、エネルギーに関わる問題も地域の重要な課題として認識されてきております。
また、我が国が直面している人口減少局面における地方創生施策においても、大学に求められる期待は大変大きなものがあります。

本学はこれらの様々な課題に対し、もはやエクステンション事業としてのみならず、教育、研究はもちろん、大学のあらゆる現場において社会貢献機能を有するべきであるとの認識から、全学的な社会貢献を促進する体制を整えています。 

施設面においても、2013年5月には築150年の町家を改修し、地域連携、社会貢献活動の拠点として「深草町家キャンパス」を開設しました。授業やサークル活動での利用はもちろんのこと、学生有志によるプロジェクト型の取り組みによる利用も徐々に増えてきています。

また、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用した事業モデルとして、2013年に全国で初めて自治体・企業・大学が連携して設置する地域貢献型メガソーラー発電所「龍谷ソーラーパーク」を和歌山県印南(いなみ)町と本学深草キャンパスに設置し、その後、三重県鈴鹿市、兵庫県洲本市にも設置いたしました。この発電による収益は本学の地域活性化に資する事業の原資として広く活用されています。

このように社会貢献にかかる学内支援体制はソフト面、ハード面ともにここ数年で大変充実したものとなり、2016年からは、京都市と(公財)大学コンソーシアム京都の支援の下、学生の地域連携活動をさらに全学的に発展させる取組を行っております。
この地域連携シーズバンク「with 龍」は本学の活動事例を学内外に広く発信し、地域連携に関わる学生の一助となること、および地域住民の方にも大学との連携イメージを持っていただくことを目的としています。

本学では、今後も「地域に根ざした大学づくり」をめざして地域連携活動を推進することで、学生の成長と地域の活性化に寄与していきたいと考えております。