最新情報
(1)事業の概要私達は、「人と人、人と地域を結んで、子どもという新たな芽を育てる。子どもと大人が共に育つ居場所をつくる」ことを目的に活動しています。具体的には、活動拠点(みんなのカフェちいろば)付近の小学生を対象に、食卓を囲みみんなで同じものを頂きを主に、メニューの一部を一緒に料理し、空き時間には勉強や様々な遊びを行っています。
(2)事業実施に至る経緯と背景
本事業は、私の2つ上のサークルの先輩(以下、彼女)が2016年9月に立ち上げた団体です。立ち上げた経緯としては、彼女が児童館で不登校の生徒に対しての学習支援に参加していたことが始まりです。学習支援で様々な理由から学校に行けない・行かない子ども達と関わる中で、勉強だけでなく食事の面でも支えになりたいという思いが芽生えたそうです。しかし、ただ食事を一緒にするのではなく、これも様々な理由から夕食を1人で食べている子や、孤食になっている子どもを見つけ、その子達の新たな居場所を作りたいという思いから子ども食堂を立ち上げたそうです。彼女がこうした活動に積極的に取り組めたのは、彼女自身が子どもが好きであり、関わることが楽しい為。また、彼女が所属していた部活動が龍谷大学付近の小学生を対象に、月に1度、様々な場所に行って遊んだり、飯ごう炊さんをすることを3年間してきたことが大きな要因であると考えます。
(3)事業実施項目
・子ども食堂の開催
参加してくれた子ども達と食卓を囲み、わいわいしながら楽しみます。ただ、食事をするだけではなく、メニューの一部を一緒に料理したり、学校で出た宿題やオセロや独自のゲームといった遊びなども行っております。
具体的には、基本的に、月に1度、16時~19時半で行っています。龍谷大学4回生を中心に、活動目的に賛同してくれる学生らスタッフで毎月のメニューを考え、当日の流れや準備を行っています。たまに、社会人の方や参加者のお母さまがお手伝いで参加して下さることがあります。
安全面に関しては、子ども達にケガが無いように全員をきちんとみれるだけのスタッフの確保はもちろん、包丁や火の調理といったものは学生が行い、絶対、子ども達には触らせないようにしています。
(4)事業の成果
対象者(子ども達)に関しては、スタッフが学生ということもあり、普段大人しく静かな子どもでも、毎回、活動中は活発です。また、普段、家庭では食卓に出てきても食べない料理や食材も、みんなでわいわいと食卓を囲むことで美味しく食べてくれる子どもがたくさんいることが、参加者の保護者さんの証言から判明しています。そして、対象者を1つの学校に縛っていない為、違う学校・違う学年・異性と関われる唯一の場所と言えます。さらに、小学生がスタッフの大学生と関わる機会は珍しく、子ども達にとって貴重な場所になっていることは、リピーターの数や子ども達の反応、保護者さんの証言から考えられます。地域には、まだそこまで成果をあげられていません。
(5)課題と今後の展望
今回の事業での課題は、一定数のスタッフの確保です。この団体は大学生が主体となって活動している為、毎回、数人を除きメンバーの入れ替わりが激しいです。学業が本分であり、サークルにゼミ、バイトといった他の予定がたくさんある学生のみで活動してくのには限界があると、官界の事業で実感致しました。
今後は、次代にきちんと引継ぎを行うことはもちろん、現状から予測する未来をきちんと伝え、上記で述べた課題の解決や規模の拡大、行政や他の子ども食堂へのアプローチができればよいと考えます。
(6)事業実施を通じて見出された特長
ポイント1:学生主体のメリットデメリットの大きさ
ポイント2:子どもはもちろん、龍谷大学生間だけでなく他大学との関わり、保護者・ちいろばスタッフとの関わりといった、人と人・人と地域の繋がり
ポイント3:自分自身の新たな居場所
活動団体情報
代表者
みんなの居場所作り団体「結び芽食堂」 代表 北川 悠(経済学部現代経済学科)
連絡先
REC事務部(京都)
主な連携メンバー
みんなのカフェちいろば、京まちや七彩コミュニティ、深草商店街
活動開始時期
2016年9月16日
主な活動地域
伏見区 深草地域