深草地域の小学校における国際交流の取り組み

活動の概要

龍谷大学では、各地域の小学校・中学校と連携した国際交流事業として、近年、京都市立稲荷小学校、京都市立梅小路小学校、北九州市鎮西敬愛学園敬愛小学校、大阪府寝屋川市立中木田中学校と協働して国際交流活動に参画しています。世界各国の留学生を小学校・中学校に派遣、または小学生が大学キャンパスを訪ねてきて留学生と交流するケースもあります。その方法はさまざまで、ゲームや出身国のこどもの遊びを紹介したりするなどのワークショップを通じて対話し、広い視野をもった国際的感覚を身に着けるための取り組み、また、英語圏の留学生に対し小学生が英語でプレゼンテーションを行ったり、英語でグループごとに質問・対話をするなど、英語コミュニケーションのスキルアップを図るとともに、相互の異文化理解を深める取り組みなどに積極的に参画しています。

児童からの質問に答える留学生

活動の内容

京都市立稲荷小学校「国際理解クラブ」との交流活動

近隣の京都市立稲荷小学校のクラブ活動「国際理解クラブ」との交流活動に参画しています。小学生4~6年生を対象とし、毎回約15名の児童が参加しています。2012年に、小学校側から本学へ要請があり、交流活動がスタートしました。児童と留学生との文化交流を通して、国際感覚を養うとともに、相互理解を通して広い視野をもった国際人の養成を目的としています。本学からは各国から参加の留学生とともに、サポーターとして留学経験のある日本人学生で構成されるSABS(Study Abroad Supporters)メンバーも参加しています。児童と一緒に、交換留学生の出身国を地図でさがすゲームや、出身国のこどもの遊びを紹介したりなど、交流を深めました。

2016年度は5月23日から7月11日までの期間で計6回、11月7日~2月27日までの期間で計9回、月曜日に実施しています。2017年度は後期のみ実施の予定です。

お抹茶のおもてなしを受ける留学生たち

京都市立梅小路小学校との外国語学習交流

2017年11月2日 京都市立梅小路小学校の6年生の外国語学習「Let’s interview to international tourists at Kyoto Station」の取り組みとして、児童が外国人にインタビューする活動の支援として、英語でコミュニケーションが可能なイギリス、カナダ、アメリカ、オーストラリア、ケニア、ドイツ、メキシコ、台湾、ロシアの留学生18名(9か国)が参加しました。児童の最終目的は、京都駅周辺で海外から来ている観光客に話しかけて、インタビューをすることで、その事前練習の機会として、児童はグループ単位にわかれ留学生に英語で様々な内容のインタビューを行い、積極的に話しかけていました。留学生も和やかな雰囲気の中で交流が進められ、さらにお抹茶のおもてなしを受け、留学生も貴重な経験をしました。

北九州市鎮西敬愛学園敬愛小学校との英語による国際交流

北九州市鎮西敬愛学園敬愛小学校との交流事業は、これまでに2016年6月27日と2017年5月30日と2回実施され、6年生の修学旅行の機会に本学深草キャンパスに立ち寄り2016年は39名、2017年は38名の児童が本学を訪れました。2017年度の事例では、本学のアメリカ出身のスタッフによる英会話レッスン「Karen-T English(カレント イングリッシュ)」にて事前に英語による挨拶や質問の仕方などをレッスンしました。その後、留学生と交換留学生12名と8グループに分かれて昼食をとりながらの英語による国際交流を行い、併せて児童はiPadを用いて、留学生へ向けてグループごとにプレゼンテーションを行いました。さらに、「地球がキャンパスだ!」をテーマに、カナダ出身の交換留学生1名とイギリス出身の交換留学生2名から、それぞれ出身国について紹介。最後に質問・発表タイムでは児童から英語で質問や、感想など英語で交わされ、異文化交流が深められました。

交換留学生によるイギリス紹介

児童による福岡名産品のプレゼン

大阪府寝屋川市立中木田中学校「英語でしゃべった DAY」プログラムへの参画

2017年11月27日に大阪府寝屋川市立中木田中学校で小学生を対象に開催された「英語でしゃべった DAY」プログラムに本学からは、カナダ、オーストラリア、ドイツ、スペイン、フランス、イギリス、ロシア、アンゴラなどから留学生11名が参加して交流が深められました。

これまでの成果

世界各国の留学生と小・中学生が国際交流活動を行うことは、各地域の子どもたちが国際交流を深め、異文化によるものの見方や考え方の違いなどを理解し、外国文化や英語コミュニケーションへの興味や関心を抱いてもらう一つのきっかけづくりであると考えます。

子供たちにとっての貴重な体験としてみのりある機会となればそれが一つの成果と考えます。

たくさんの子どもたちと交流しました

今後の目標・課題

各学校との連携した国際交流事業は、異文化理解や国際交流の面と、英語コミュニケーション力の向上の面に分かれますが、異文化理解や国際交流の主目的としたものに関しては、より多く世界各国から多国籍の留学生が参加すればより多様な異文化交流を深めることができます。また、英語に関しても多くのネイティブの留学生と会話を交わすことで高い効果を発揮することが可能となることから、さらに留学生の積極的参加を促していまいります。

なお、留学生自身にとっても日本における小学校・中学校での交流の機会は貴重であり、異文化理解や日本語学習の観点から、本学の留学生プログラムとの連携も含めて検討を進めてまいります。

【他団体・グループとの連携について】連携可

連携先へのメッセージ

※留学生の授業・試験等優先のため時期、時間等希望に添えない場合があります。
※派遣交通費等経費が必要となる場合があります。

お問い合わせ

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活動団体情報

代表者
村田 和代
(グローバル教育推進センター センター長)

連絡先
グローバル教育推進センター事務部

主な連携メンバー
京都市立稲荷小学校、京都市立梅小路小学校、大阪府寝屋川市中木田中学校(小学生との交流)、鎮西敬愛小学校

活動開始時期
2012年度より継続的に実施

主な活動地域
2012年度より継続的に実施