大津エンパワねっと ~学生力と地域力を相互に高めあう教育実践~

活動の概要

社会学部は、瀬田キャンパスが立地する大津市内2地区の地域住民の協力を得て、学生が地域実践型の学びを経験するためのインフラ作りを行ってきました。本プログラムは、このインフラの上で、地域住民と学生が相互に高め合うコラボレーションを実現しようとするものです。

事前に課題は設定されておらず、学生が地域の方々とともに「現場の問題を発見」して「解決方法を探り」、「解決まで導く」 というのが本プログラムの最大の特徴です。

ヒアリング調査を行っています

活動の内容

学部内3学科が共同で運営する「龍谷大学まちづくりコーディネーター課程」を正規カリキュラムとして設けています。地元大津の特性や具体的な地域活動の現状を知り、地域住民との間の人的信頼関係を醸成しながら実践に至るプログラムが、段階的に設けられています。

具体的には、まず、大津の歴史や現状を地元で活躍する方々に「市民ティーチャー」として直接講義いただく「大学と地域をつなぐ特別講義」を、全1回生を対象に設定。

続いて、意欲ある学生を対象とする地域連携科目が設けられています。2回生の前期には、地域諸団体の活動に参加させていただき、地元の現状やそこに生きる人々の地元への誇りなどを実感しながら信頼関係・協働関係を築き、地域の課題を学生自身が考えます。後期ではそれを受けて、地域の課題に対する具体的な解決方策を構想し、実践します。

3回生以降は、地域諸団体の活動に年間を通じて深く関わりながら、実践的な力とまちづくりへの知恵を獲得していきます。

半年ごとに地域の方々を招いた報告会を開催し、地域課題を共有して、現実の地域活性化につなげるように工夫しています。

まずは住民の意見にしっかりと耳を傾けます

課題を見つけ実践的な活動へ繋げていきます

これまでの成果

2017年秋現在、9期生までが地域での実践による学修を終え、計300名あまりが「龍谷大学まちづくりコーディネーター」の認定を得ました。

地域の様々な年代の方々とのふれあいを通じて学生が短期間に大きく成長することから、その教育効果は大学内でも高く評価されています。2016年度のカリキュラム改革では、大津エンパワねっとの枠組みをさらに拡大し、「社会共生実習」に発展させました。

また、地域キーパーソンとの間で運営会議「大津エンパワねっとを進める会」を毎月1回のペースで開き続けてきた結果として、地元地域と大学との信頼関係の醸成にも大きく貢献しています。

イベントの準備をしています

今後の目標・課題

教育効果と地域活性化効果をさらに高めるために、プログラムおよび運営体制のさらなる改善を行いたい。

また、「大津エンパワねっと」の教育実践で得られたさまざまな知見や経験を、学部内、大学内の他の教育活動の改善に役立てていく。

学生の主体的な学びにつなげます

受賞・助成採択実績

  • 2007年度文部科学省「現代GP」(現代的教育ニーズ取組支援プログラム)に採択

調査結果をまとめています

【他団体・グループとの連携について】連携可

連携先へのメッセージ

毎年2回、大津市内で「大津エンパワねっと報告会」を開催しています。 学内外からのご参加を歓迎します。

お問い合わせ

以下のフォームに必要事項を記入し「確認画面へ」ボタンを押してください。
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※個人情報保護への取り組みについてはこちら をご覧ください。

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活動団体情報

代表者
津島 昌弘
(社会学部長)

連絡先
077-544-7230

主な連携メンバー
大津市瀬田東学区および中央地区の自治連合会や社会福祉協議会、商店街新興組合など。

活動開始時期
2007年度

主な活動地域
大津市瀬田東学区
大津市中央地区(中央学区をはじめとする中心市街地)