ふかくさまちづくりイノベーション(社会連携・社会貢献活動部門)(2023年度龍谷チャレンジ採択事業)

(1)事業の概要

本事業では京阪ホールディングスからお借りした空き地を「ふかくさベース」と名づけ、さまざまな年代の人が集う地域交流の場とする。コロナ禍で失われた地域住民同士の交流の場を創出するため、さまざまなイベントを企画・運営する。

(2)事業実施に至る経緯と背景

先輩方が使用していた空き地を利用して、深草地域の住民たちの交流の場を創出すること、深草地域へ愛着をもってもらうきっかけにすることを目的として、事業をはじめた。多世代の地域住民が深草ベースでのイベントを通し、ともに交流の場を作り上げることで、新型コロナウイルスによって失われた地域コミュニティの再形成を図ることを目的としている。

(3)事業実施項目

(1) あつまれふかくさベースの開催(12月)

「ふかくさベースを作ろう」という目的で、高齢者と一緒にハナノキを植え、草刈りを行った。

(2) Let’s Cooking!トマト大作戦の開催(2月)

株式会社カゴメ様と共同でイベントを開催した。野菜をもっと知ってもらうこと、好きになってもらうことを目的として、親子を対象に行った。ベースで育ったブロッコリーと菜の花の収穫、親向けの野菜講座、ケチャップ作り、そのケチャップを使った餃子の皮ピザ作りを行った。

(4)事業の成果

  • 地域の自然・歴史・文化など、深草の良いところに興味を持ってもらえた。
  • 親子で地域について学んでもらう機会を創出できた。
  • 高齢者の方や子ども、保護者、そして我々大学生など、他世代間の交流を生み出すことができた。
  • 住民同士が交流する「場」を一緒に作ることで、自分が住む地域への愛着をもってもらうきっかけになった。
  • 子どもたちに、ベースで育てた野菜の収穫・料理体験をしてもらうことで、食育の機会を提供することができた。

(5)課題と今後の展望

今回の事業での課題は、イベントの集客である。6月〜12月のイベントでは、近隣へのチラシ配布とインスタグラムでの発信のみで、最大でも10名ほどの参加になっていた。しかし、2月のイベントでは、「E-TOKO深草」を利用した広報を取り入れたことで、47名に参加していただく事ができた。
今後は、近隣へのチラシ配布やインスタグラム(SNS)での発信の他、深草の「いいトコ」を紹介する「E-TOKO深草」をはじめとするデジタル媒体を駆使した広報活動に力を入れ、ふかくさベースの活動がより多くの人の目に留まるよう、工夫していきたいと考えている。
また、参加者層の拡大も図っていきたいと考えている。今回の事業では、高齢者や子育て世代にターゲットを絞って交流をしてきたが、地域への愛着や定住を促していくためには、その他の世代にもイベントを通じて、深草について知ってもらう機会を作っていくべきであり、そのためにも、参加者層の幅を拡大していきたいと考えている。

(6)事業実施を通じて見出された特長

  1. ポイント1「SNSを使ったイベントの発信」
  2. ポイント2「イベントを運営する上での進行状況の共有」
  3. ポイント3「円滑にイベントを運営するための事前準備力(段取り力)」

活動団体情報

代表者
ふかくさベース
林 栞奈

連絡先
REC事務部(京都)

主な連携メンバー
京阪ホールディングス、E-TOKO深草、稲荷の家ほっこり、砂川小学校、花豊造園株式会社、株式会社カゴメ

活動開始時期
2021年9月

主な活動地域
京都市伏見区深草ススハキ町 京阪電鉄沿線

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