文学部生による人文知を活かした地域貢献 ~地域情報誌「京都えきにし」の創刊~

活動の概要

龍谷大学の発祥の地である大宮学舎。この歴史と伝統ある学舎が位置する「京都市駅西部エリア(えきにしエリア)」は、世界遺産に指定された多くの寺院が点在し、近年では博物館などの文化施設や商店街を中心とする商業施設が誕生するなど、京都市における新たな地域活性化の拠点として注目を集めています。

このプロジェクトでは、文学部生が主体となって「京都駅西部エリアまちづくり協議会」や地域産業界との連携のもと、「えきにしエリア」の多様な地域資源(歴史・文化・人・モノ・コト)の魅力を掘り起こした「情報誌(フリーペーパー)」の作成・創刊を進めています。

プロジェクト会議の様子

活動の内容

文学部では「建学の精神」と深くかかわる真宗学や仏教学など宗教系の学科のほか、哲学、心理学、歴史学、文学・言語学を学ぶ7学科6専攻が設けられており、バラエティに富んだ人文学の学びを展開しています。

このプロジェクトでは、そうした各学科専攻における専門的な学びや経験を活かしつつも、従来ともすれば社会との接点を結びづらいと考えられてきた人文学について、地域の魅力を紹介するフリーペーパーを発刊することで、その新たな魅力を社会に発信することを目的としています。

取材対象となるエリアは、JR新駅の設置が予定されるなど現在もっとも注目を集めている京都駅西側エリア(えきにしエリア)です。「えきにしエリア」は、東西が烏丸通から西大路通り、南北が九条通から五条通までをふくむ広大なエリアです。

プロジェクトを進めるにあたっては、強力なサポーターにもお手伝いいただいています。9月30日(土)には、WEBマガジン「greenz.jp」元編集長の兼松佳宏氏(現 京都精華大学人文学部講師)を講師に招き、自らの専門分野を社会でどのように活かせばよいか、企画のポイントなどを丁寧にレクチャーいただきました。

また京都の地域情報誌などの発行を行っている株式会社写真化学の編集者にもご協力をいただき、プロの視点から取材の極意や編集のポイントなどをアドバイスいただいています。

発行予定部数は4万部。2018年1月の創刊に向けて、現在鋭意編集中です。

兼松氏による講義

学生の取材の様子

これまでの成果

情報誌は京都市内の地下鉄や観光案内所、書店などに配架予定です。多くの観光客や市民の方に手にとっていただくことで、文学部生の目からみた新たな地域の魅力が伝わることを期待しています。また学生たちが編集者となって周辺地域の歴史や文化、現代的課題について取材し発信することそれ自体が、社会との関わりのなかで自らの学びを意識化することにつながるでしょう。

人文系学生の専門性を活かした活動を展開

今後の目標・課題

情報誌の発刊によって、今後、大宮キャンパス周辺の商店街の活性化や、学生が中心となった地元企業とのワークショップ開催など新たなつながりが生まれていくことを期待しています。

「京都えきにし」に関する情報誌を制作

【他団体・グループとの連携について】連携可

お問い合わせ

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活動団体情報

代表者
野呂 靖
(文学部准教授)
専門分野:日本仏教思想

主な連携メンバー
京都駅西部エリアまちづくり協議会、株式会社写真化学

活動開始時期
2017年9月

主な活動地域
京都駅西部エリア(大宮キャンパス周辺エリア)

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