社会連携によるプロジェクト型教育

活動の概要

龍谷大学経営学部の秋庭ゼミは従来型の調査研究を中心としたゼミにおける正課教育を主体としながらも、より発展的な活動を求める学生有志のメンバーと一緒に、外部の企業との連携プロジェクトを推進しています。形態は様々で、イベント協力(梅乃宿)もあれば調査研究への協力(RedBull)、マーケティング協力(大塚製薬・MORRINA〈常滑市〉)に取り組んできました。期間は長期から短期と様々ですが、基本的にはプロジェクトを推進する学生の希望と連携企業の話し合いのもとテーマおよび期間は決定されています。

2015年7月3日 奈良新聞 掲載

活動の内容

2015年は大きく分けて二つのプロジェクトが進行している。一つは奈良の梅乃宿酒造株式会社との連携による(1)日本酒普及活動への協力と(2)学生発想による新しい商品提案である。(1)については、龍谷大学深草町家キャンパスにおいて一般学生や教職員も対象に日本酒勉強会を2015年7月と2016年1月に実施しました。(2)については、9月の前半に連携先企業の部門責任者にヒアリングを行い、2015年度後半にかけて商品企画をすすめています。

もう一つの活動は常滑市の焼きもの流通企業との連携で、高品質な常滑焼きを、京都を訪れる観光客に販売するためのマーケティングプロジェクトです。現在は、京都の土産物および焼きもの販売店をまわって現状を調べ、さらに観光地でアンケート調査を行うことで、外国人のやきものの購買傾向を調査しています。こちらは年度後半に向けて、サンプルをかり出し、テスト販売に向けて活動を予定しています。 いずれもテーマに合わせてその都度打ち合わせを実施し、活動するスタイルです。

これまでの成果

プロジェクトそのものは学生主体ですすめられるため、必ずしも目立った成果が期待できるものではありません。イベントなどは実施しますが、それが目に見えた売上となるかと言えば基本的にはそうではありません。この点については連携初期段階で連携先企業と十分話し合って確認しています。

このようなプロジェクトは安価なマーケティングコンサルやアルバイトの代わりになるものではありません。これは経験上、明かです。しかし、それでも尚、学生と一緒に活動することで生まれる新しい視点やネットワーク、連携先企業への刺激は存在し、それに意味を感じてもらえる企業であれば得るものは少なくないと考えます。このようなプロジェクトの成果の最も大きなものは、学生の学習と、企業側の気づきといえます。

日本酒普及のための勉強会の様子

実際に様々な種類を試飲している様子

今後の目標・課題

プロジェクトの目標はその都度、連携先企業との話し合いできまるものなので、特に定まった目標はありません。あるとすれば、すこしでも多くの学生がイニシアティブを発揮して取り組む学生を増やすことと考えています。

【他団体・グループとの連携について】連携可

連携先へのメッセージ

リーダーとして活動する学生の興味関心および意欲によって、活動の状況は様々です。我がゼミナールは学習の基礎を大切にしているので、まずは大学の基礎的学習をべースに、プロジェクト学習を追加的に取り入れています。

お問い合わせ

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活動団体情報

代表者
秋庭 太
(経営学部准教授)
専門分野:経営学(地域企業、中小企業、ベンチャー)

主な連携メンバー
梅乃宿酒造株式会社(2015年)、MORRINA(常滑市)(2015年)

活動開始時期
2015年4月頃

主な活動地域
京都市・奈良市

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