(1)事業の概要
野洲市立三上小学校のパソコンクラブで、児童を4つの班に分け、Scratchを用いて、物語やピンポンゲームを制作する活動の支援を行いました。
その仕上げとして、iPadのTello Eduというアプリを用いて,実際にプログラミングを行い、Tello boost コンボ(ドローン)の操縦をコンテスト形式で行いました。
活動の支援は、現地で行うだけでなく、Skypeを用いたリモートでも行いました。
(2)事業実施に至る経緯と背景
小学校における、プログラミング教育必修化に伴い、教員の負担が増加していく中、大学で「情報」について学び、教員を目指している学生が、小学生のプログラミング学習の支援を行うことで、その軽減につながるのではないかと考えました。また、小学生に「情報」について、より多く興味を持ってもらうことを目的として、本事業を実施しました。
(3)事業実施項目
Scratch を用いた作品制作
活動の初めに、児童の前でプログラミングとは具体的にどういうことか説明しました。次に、Scratchを使ったプログラミングの作品例に2人の登場人物が会話をする作品と簡単なゲームの作品を挙げて、児童の作品制作の構想を手助けしました。完成した作品はパソコンクラブ内で発表会を行い、作品をWebサイト上に公開し、児童の保護者の方が閲覧できるようにしました。
Tello Edu を用いたドローンの操作のプログラミング
Scratchを用いた活動で学習した、ブロックをつなげてプログラミングを行うことの応用として、Tello Edu とドローンを使って実際にプログラミングで操縦しました。簡単な操作を練習した後に、予め設定したコースを伝え、班ごとに話し合いプログラミングを行ったあと、最後にコンテスト形式で発表してもらいました。
(4)事業の成果
児童に対して
- Scratchを使ってプログラミングを学習することで、比較的簡単にプログラムを書けるようになりました。
- また、クラブ活動を楽しみにしていた児童もいたようで、情報についてある程度興味を持ってくれるようになりました。
先生に対して
- 情報科を専門にしている先生ではなかったので、今後のプログラミング教育に取り入れていただける活動事例を提供できました。
保護者に対して
- Webページで児童の作品を公開しそれを閲覧することができたので、子どもたちの成長を実際に見ていただけました。
学校に対して
- クラブ活動における、外部団体との連携の参考事例にしていただくことができました。
(5)課題と今後の展望
今回の事業の課題
- オンラインでの活動支援の方法に課題が残った。実際に学校で支援していた人に質問が集中してしまったこと。
今後の展望
- 次年度でも三上小学校パソコンクラブの活動支援を行うこと。
- 他の小中学校や高校でのプログラミング体験等のイベントを実施すること。
- 学校だけではなく、地域のショッピングモール等でイベントを実施すること。
(6) 事業実施を通じて見出された特長
- 「Microsoft Teams 等コミュニケーションツールの活用」
活動に関する打ち合わせだけでなく、遠隔地からのサポートを多少行うことができた。 - 「Google Driveでの制限付きのファイル共有」
活動団体情報
代表者
情報教育ボランティアサークルHoge 代表 市明 愛美
連絡先
REC事務部(京都)
主な連携メンバー
野洲市立三上小学校パソコンクラブの担当教員、児童
活動開始時期
2020年4月
主な活動地域
野洲市立三上小学校パソコンクラブ