小中学生向けプログラミング教室の運営・指導(スタートアップ部門)(2023年度龍谷チャレンジ採択事業)

(1)事業の概要

リモート環境・少人数制クラスで小中学生にプログラミング指導、教室を運営します。リモート環境を活かし、どこでも受講が可能です。指導には、ドラック&ドロップの簡単なマウス操作から始めることができるビジュアルプログラミング言語「Scratch」を使用します。毎月4週目には、創造力を育める「自由制作」や、学んだことをアウトプットできるジュニアプログラミング検定の対策などを行っています。

(2)事業実施に至る経緯と背景

2年間アルバイトで講師をしていたプログラミング教室が閉校することになり、これまで指導してきた子どもたちのプログラミングを学ぶ場が無くなることになりました。頑張って今まで学んできた子どもたちを教室が閉校した後も引き続きサポートしていきたいという思いから、当時の教室長と相談し、ご協力をいただいた上で引き続き指導を受けたい方を募集しました。ご連絡をいただいた方へは、自宅で受けていただけるオンライン指導を提案し、学ぶ機会を提供するための取り組みを開始しました。

(3)事業実施項目

(1) 月4回各80分のオーダーメイド型指導の実施

子どもたちの興味、関心ごとに合わせてビジュアルプログラミング言語「Scratch」のオーダーメイド型指導を行っています。例はシューターゲーム制作、羽子板ゲーム制作、8番出口風ゲーム制作など。毎月4週目はジュニアプログラミング検定の対策や自由にゲーム制作などに取り組む「自由制作」を組み入れ、学んだことをアウトプットできる場を設けています。

(2) 子ども向けプログラミング検定の合格サポート

子ども向けのプログラミング検定「ジュニアプログラミング検定」の対策や、受験の案内、さらに受験者には追加で検定前の対策を行い徹底サポートしています。

(3) 学習サポート体制の充実

子どもたちがプログラミングを学習するうえで、充実したサポート体制を整えたいという理由から、以下の3つのサポートを行っています。

  1. 毎週のオンライン授業の見直しを配信、見たいときにアーカイブ動画で復習できる
  2. 授業時間外でも先生にチャットで質問ができる
  3. 検定合格のサポート

(4) 冬休みプログラミングワークショップの開催

現在受講してくれている受講生以外の子どもたちにも、プログラミングの楽しさを知ってもらう機会を設けたいと思ったため、先端理工学部(R-Gap運営委員会)に共催いただき、龍谷大学内で参加費無料のプログラミングワークショップを開催しました。当日の指導内容の考察からテキスト作成、チラシ制作やチラシのポスト投函、イベント掲載サイトなどを用いた認知活動、参加者の万が一のケガに備えたイベント保険加入などを行いました。イベントは最大10人の参加者が同時参加であったため、当日は友人に指導サポートに入っていただきました。

(5)オンラインプレゼンスの構築とSEO

WordPressを使ったHPの制作・SEO対策をしました。

(4)事業の成果

  • 対面指導からオンライン指導の新しい環境に変わったが、引き継いだ生徒7名の継続率100%(2024年2月現在)
  • 「ジュニアプログラミング検定」受験にチャレンジした受講生5人中全員が合格。(1級2人、2級2人、3級1人)
    合格された受講生の保護者の方から、「合格体験から、子どものやる気と自信が身についたと思う」とコメントをいただいています。検定合格は保護者からしても、しっかりと子どもの実力が身についているのが客観的にわかる判断材料になっています。
  • プログラミングワークショップは2023年12月26日、27日の2日間実施し、計29名の子どもたちが参加し大盛況でした。ワークショップ終了後に、同伴した保護者の方へアンケートを実施し(計21名)、イベントの総合的な満足度は95%の方が満足していただけました。コメントでは、「丁寧に教えていただけた」「家でもやりたいとプログラミングに興味を持っていました」と前向きなコメントを多くいただきました。ワークショップを通してイベントに参加した地域の子どもたちにはプログラミングに触れる機会を与えることができ、興味を持ってもらえたと自負しています。

(5)課題と今後の展望

今回の事業での課題は、新規生徒募集やイベントの参加者を募るとき、教室を知ってもらう手段が少ないこと、1人ではできることが制限されることです。
今後の展望として、今までの実績をもとに地域に根差した活動を中心とし、認知活動で新規生徒の獲得に挑戦、またサポート協力者を見つけ規模拡大を目指します。検定の一級に合格した子どもたちには、さらなるプログラミングの知識を身に着けてもらうため、新学期のタイミングで発展コースの導入を行い、受講生のさらなる成長をサポートします。

(6)事業実施を通じて見出された特長

  1. ポイント1「地域や時間にとらわれないリモート環境の活用」
  2. ポイント2「地域のニーズに合ったワークショップなどの開催」
  3. ポイント3「サポートを充実させることでの満足度のアップ・不満の解消」

活動団体情報

代表者
メリープログラミング教室
竹内 槙作

連絡先
REC事務部(京都)

活動開始時期
2023年8月

主な活動地域
自宅、創業支援ブース等

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