(1)事業の概要
京阪ホールディングスさんから提供していただいている空き地を「深草ベース」と名付けその場所で野菜を育てることや、ピザ窯を設置するなどしてこれらを用いて地域の方たち向けにイベントを開催して多世代交流のできる場づくり、地域住民同士の交流を図る、子供たちが何かに興味を持ってもらうための体験を提供し、空き地が無法地帯化するのではなく、地域のシンボルとして認識してもらえるように事業を展開している。
(2)事業実施に至る経緯と背景
近隣住民や隣接する駐車場の利用者からごみが投げ込まれたり、猫の糞が至る所にあるなどのように多くの問題を抱えており、深草ベースが無法地帯化してきつつあった状況の中で私たちは深草ベースは地域の多世代に渡る方達が交流できる場、子供たちが楽しめる場、地域住民にとって安心できる場でなければならないと考えまずは深草ベース全体を整備してそのうえでごみなどが投げ込まれないための工夫やシンボルとなるものの作成に取り組んだ。
(3)事業実施項目
(1) ピザ窯・看板の作成
深草ベースを地域住民の方たちに空き地としてではなく「ふかくさベース」として認識してもらうためにその場所のシンボルとなるものが必要であると考え看板の作成やピザ窯の作成に取り組んだ。
(2) ピザ窯・看板作成イベントの開催
ピザ窯や看板を作るにあたって自分たちだけで作ってしまうのではなく、地域の方たちとともに作っていくことによってこれから行うイベントへの継続的な参加やふかくさベースに愛着を持ってくれるのではないかと考えイベントにして開催し約二十人の地域住民の方達に参加してもらった。
(3) E-TOKO深草での掲載
E-TOKO深草という深草地域でのイベントや特産品などを掲載されているサイトでイベントの告知やイベントの様子を掲載させていただいた。
(4)事業の成果
- 深草ベースに生えていた雑草をすべて刈り、木もすべて切ったことによって見栄えが良くなったため、ごみなども投げ捨てられることがなくなり、近隣住民からのクレームもなくなった。
- ピザ窯や看板を設置したことによって近隣住民の方達からも興味を持ってもらうことができこれまでに関心を持っていなかったとおっしゃっていた地域住民の方からもイベントに参加してみたいといった声を多くもらうことができた。
- イベントを開催した際にこれまでに比べてとてもきれいになったので継続的に参加していただいている方からも驚きの声や落ち着くことができるといった声をいただくことができまた、これまでは木が多く生えていたことや、大きな石がたくさん地面に落ちていたこともあり子供たちが走り回る際などに危険なときや心配だという声があったがこれらも改善することができ、今回のイベント参加者の方達からは多くの満足のお声をいただいた。
- 地域住民の方たちが健康へ関心を高めてもらうために深草ベースで採れた野菜を用いたイベントも開催しこの際にベジチェックという野菜の摂取量を測定出来る機械も使用し継続してイベントに参加してくださっている方はその数値の変移が見られるようになっており、前回よりも数値の上がっている方がほとんどで地域の方たちの健康の向上に貢献できた。
(5)今後の課題と展望
今回の事業での課題これまでとは大きく異なり真新しいイベントの開催や取り組みを行ったのでこれまでのイベント参加者からの継続的な参加やイベントの新規の参加者の確保に苦戦した。今後は今回のイベント参加者に継続的に参加してもらえる工夫を行うことやより規模を広げていくためにもより新規参加者を増やしていくためにもっと多くの人が興味を持つ事業を考えていきたい。
(6)事業実施を通じて見出された特長
- ポイント1「独自性」
- ポイント2「結果主義」
- ポイント3「計画性」
活動団体情報
代表者
若井 洸人
連絡先
REC事務部(京都)
主な連携メンバー
京阪ホールディングス、E-TOKO深草、稲荷の家ほっこり、カゴメ株式会社、京都子育てネットワーク、花豊造園株式会社、砂川小学校
主な活動地域
ふかくさベース:京阪HDからの借用地(京都市伏見区深草ススハキ町11,10-1,14-1)