活動の概要
2001年1月から、瀬田キャンパスに隣接する、滋賀県営都市公園「びわこ文化公園」の西ゾーンで、環境ボランティア活動を始め、植樹、間伐、遊歩道設置、などの作業を続けています。活動は、自分のペースで楽しく作業することをモットーに、「継続は力なり」の精神で取り組んでいます。活動の柱は以下の通りです。
- 環境の保全を図る活動
- 子どもの健全育成を図る活動
- 保健、医療又は福祉の増進を図る活動
森の手入れを行っています
活動の内容
会員は、大津市・草津市の中高年市民がほとんどですが、皆さん熱心に、毎月第1日曜日と第3日曜日の定例作業と、毎週水曜日の自主作業に励んでいます。
活動の柱として挙げている、2. 子どもの健全育成を図る活動に関して、雑木林の中に複数の遊び場拠点を構えましたので、乳幼児・学童連れの家族が自主保育を始めて、2012年からは、デンマークやドイツで広がっている森のようちえん(名称:「せた♪森のようちえん」)の保育活動が始まり、森の中が賑わってきました。
現在の活動は次のとおりです。
- 里山作業-植樹。密生した木の間伐。枯れ枝・落ち葉の整理。モミジ山、サクラ道など、特徴のある森作り。
- 森のようちえん(せた♪森のようちえん)との連携
- ナチュラル・ガーデン-日本在来の草木を植え遊歩道をめぐらせた、四季折々楽しめる庭園を育てています。
- 多目的広場-家族で遊ぶ場(休憩、飲食等で利用)、中高年市民のグラウンド・ゴルフ場として、活用されています。
- 散策路の整備-森の散策、森内の観察の場となっています。
「せた♪森のようちえん」の様子1
「せた♪森のようちえん」の様子2
これまでの成果
これまで1,000本以上の植樹や荒れた森の間伐を通して、生物多様性を確保するために、日本在来の植物を植えたナチュラル・ガーデン作りが進んでいます。滋賀県の協力で造成された人工池では、自然界では数が減少しているクロメダカが繁殖していて、10種類以上のトンボや数種のカエルも生息しています。水草も茂り、動植物の観察場所として、訪れる人々の人気を博しています。森にはキツネ・タヌキ・ウサギ・リスのほか、滋賀県内では希少種・絶滅危惧種に指定されている動植物も確認できています。
今後の目標・課題
活動が15年を超えて、会員が高齢化しており、新たな会員を確保することが大きな課題です。これまでは、募集に力を入れていませんでしたが、今後は、龍谷大学や滋賀県社会福祉協議会のレイカディア大学の学生たちに積極的に呼びかけて、会員の若返りを図っていきます。
また、日本在来の草木を植えたナチュラル・ガーデンを広げていき、ガーデニングに関心のある人たちにも加わってもらいたいと願っています。これまで育ててきた、桜(ヤマザクラ、エドヒガンザクラ、シダレザクラ)やモミジが育ってきたので、花見や紅葉狩りのイベントを行い、公園の広場や芝生ゾーンだけでなく、森の中にも県民が集う場所になるように努めます。
受賞・助成採択実績
- 2002年 龍谷大学福祉フォーラム活動助成
- 2008年 花王森づくり助成
- 2011年 セブン・イレブン緑化植花助成
- 2015年~16年 龍谷大学国際社会文化研究所共同研究
- 2016年 大津市ふれあい基金
- 2016年~18年 地域共生型社会推進事業助成
- 2017年 セブン・イレブン緑化植花助成
お問い合わせ
活動団体情報
代表者
金子 龍太郎
(社会学部教授)
専門分野:発達心理学・児童福祉学
連絡先
金子研究室(瀬田学舎6号館209)
主な連携メンバー
龍谷大学教員有志、滋賀県、地域住民、せた♪森のようちえん、 滋賀県レイカディア大学、近江鉄道ゆうグループ
活動開始時期
2001年
主な活動地域
滋賀県営都市公園「びわこ文化公園」