活動の概要
本プロジェクトは、京阪ホールディングス株式会社(以下、京阪HD)が課題としている京阪沿線の七条~東福寺界隈の地域活性化策について、本学の日本人学生と留学生が中心となって考える学部、学年を越えた有志による正課外プログラムです。
それを本プロジェクトコーディネーターの八幡耕一准教授(国際学部)とREC、アドバイザーとして参画する京阪HDの沿線再耕チームがサポートしています。
活動の内容
京都の繁華街と観光客が急増している伏見稲荷大社に挟まれた七条~東福寺界隈は伝統産業や寺社仏閣、史跡の豊富な地域である一方、少子高齢化等の影響でかつての活気を失っている地域もあります。
本プロジェクトでは、学生メンバーが実際にこの地域に足を運び、調査やイベント実施を通じて、地域の活性化策について考えると共に京阪HDに対して、この地域での事業プランについて提案することを目的としています。
1. 「京都・東福寺マルシェ」への参加
10月28日、29日に東福寺境内で開催された「京都・東福寺マルシェ」(主催:京阪HD、臨済宗大本山東福寺)に参加しました。
このイベントは、京都の名産品を東福寺境内に集め、観光客を中心に京都ブランドをアピールしようという趣旨のイベントです。
本学は、京阪七条駅近くに店を構える「今井半念珠店」に協力を頂き、「京念珠づくりブース」を出展しました。
当日は、雨天にもかかわらず130名を超える方にブースにお越しいただきました。留学生が観光客に念珠の作り方を教えるなど地域における国際交流もはかることができました。
留学生が外国人観光客に念珠の作り方を教えています
2. 東福寺・七条エリア周遊デジタルスタンプラリーの参画
京都府商工労働観光部様とこの地域における活性化策について意見交換を行いました。
この結果、京都府位置情報活用協議会が開発したイベントアプリ「こことろ」を用いたデジタルスタンプラリーに参画することになりました。「こことろ」はスマートフォンの衛星測位機能を活用したアプリで、予め指定されたポイントに立ち寄ると、写真と紹介文が表示され、デジタルスタンプが押印される仕組みです。
学生メンバーはこのポイントの選定から写真撮影、紹介文の作成を担当しました。
東福寺マルシェ/デジタルスタンプラリーのパンフレット
これまでの成果
学部、学年を越えた社会連携に関する正課外プロジェクトは本学では、初の試みです。本プロジェクトに参画する学生メンバーを募集したところ、予想を上回る多数の応募があり、社会連携活動に対する学生の関心の高さが覗えました。
また、このプロジェクトでは、留学生にも参画を促し、多様な国々から多数の留学生が参画してくれました。
本プロジェクトは、京都市と公益財団法人大学コンソーシアム京都が大学を挙げた地域連携の取り組みを支援する「学まち連携大学促進事業」の一環として実施しています。
京念珠作りブースは満員御礼
京阪HD、京都府とのミーティング
今後の目標・課題
東山区役所や同地域で活動実績のある近隣の大学にもヒアリングし、アドバイスをもらいながらより質の高い活性化策が提案できるよう考えています。
また、プロジェクトメンバーの約半数が留学生なので、彼らのポテンシャルを十分に活かした取組になるよう改善を図りたいと思います。
受賞・助成採択実績
本プロジェクトは、2016年に採択を受けた「学まち連携大学」促進事業(主催:京都市、公益財団法人大学コンソーシアム京都)の一環として取り組んでいます。
お問い合わせ
活動団体情報
代表者
八幡 耕一
(国際学部 准教授)
専門分野:国際広報メディア
連絡先
REC事務部
主な連携メンバー
京阪ホールディングス株式会社、京都市観光協会、京都府観光連盟、東山区役所
活動開始時期
2017年7月
主な活動地域
京都市東山区(七条~東福寺界隈)