(1)事業の概要
伏見区の南浜学区にある桃陵団地で「住民同士のほっとけない関係づくり」を目指し、住民の皆様とイベントの共同開催・広報活動などを中心に活動しています。今年度はコロナウイルスの感染拡大により、希薄化した住民同士の繋がりを再構築することを目標に活動をします。また、今までとは違う形で住民の皆様の新たな繋がりを構築することを目指します。
(2)事業実施に至る経緯と背景
桃陵団地では、一人暮らしの高齢者が多く住んでおり、空き家も多く存在しています。その結果、景観が悪くなったり、回覧板がうまく回らなかったり、孤独死に気づかなかったこともあります。近年では団地内でのイベントも減少し、住民の方同士が顔を合わせる機会もなくなってきています。そこで、はうすまいるでは、住民の方の交流のきっかけになるような、新たなコミュニティの場を創出することを目的に活動をしています。
(3)事業実施項目
団地通信の作成
今年度はコロナの影響もあり、住民の方と会って行うイベントはできませんでした。そこで、以前までの団地通信に改善を加えました。1つ目は、季節の行事の豆知識や、地域の情報などを載せることです。また見やすいように文字の大きさやレイアウトを工夫することで、多くの人に読んでもらえるようにしました。2つ目は、いきいきセンターの住所を載せることでハガキを使ってメッセージを送れるようにしたことです。SNSを使える方が少ないため郵便という手段を使って住民の方とのつながりが少しでもできるようにしました。
(4)事業の成果
- 今年度はコロナの影響もあり思うように活動ができず、2月、3月の計二回しか活動ができませんでした。団地通信の配布だけとなり、住民の方と直接会う機会もなくなってしまいました。しかし電話をした際などには、「ありがとう」「楽しみにしてる」などの声をいただきました。今まで毎月配布していた団地通信が6か月配布できず、地域の方とのつながりがほとんどない時期もありましたが、今回改めて地域の方と繋がるきっかけが生まれ、これからの活動に繋げていこうと思います。
- 団地通信では、住民の一人の方からハガキで返事もいただきました。
- 現在コロナの影響もあり桃陵団地の集会所を使うことはできず、はうすまいるも活動拠点がないため活動ができていませんでした。しかし、住民の方から、集会所の横の空いているスペースを使って体操をしたいという声があり、新たな活動として始まることになりました。
(5)課題と今後の展望
今回の事業での課題は、コロナ禍で今までと同じように活動できないことを受け止め、WITHコロナの活動をしていくことです。直接会う交流ではなく、オンラインや文通を使って交流を測ることで、どのような状況であっても活動をすることができ、住民の方との交流を途絶えさせない工夫をしていかなければいけないと感じました。
今後は、直接会わない交流の仕方を考え、団地通信に力を入れたり、新たにはうすまいるの公式LINEを作り、新しい人との交流のきっかけを作っていこうと思います。また、住民の方から、団地の空いてるスペースを使ってみんなで体操をしたいという声があり、それも、私たちが主体となるのではなく、住民の方が主体となり、サポートとして関われるようにしていこうと思います。
(6)事業実施を通じて見出された特長
ポイント1「連絡はマメに」
ポイント2「早め早めに計画を」
ポイント3「コロナ禍ということを前提に」
活動団体情報
代表者
Ryu-SEI GAPはうすまいる
代表
南條 海成
連絡先
REC事務部(京都)
主な連携メンバー
桃陵団地、伏見いきいきセンター
活動開始時期
2017年8月
主な活動地域
京都市伏見区桃陵団地とその周辺地域