活動の概要
「龍谷大学政策学部Glocal Action Program(Ryu-SEI GAP)」は、政策学部開設当初(2011年)に学部の教育理念に基づいて組織した、学生が主体となって、教員や特定非営利活動法人(NPO法人)等との協働で地域社会の課題解決に取り組む教育実践型プログラムです。「京都市伏見いきいき市民活動センター」の管理・運営をしている「有限責任事業組合まちとしごと総合研究所」と相互協力協定を締結し、これまで様々な地域課題の解決に取り組むプロジェクトを実施しています。
活動の内容
Ryu-SEI GAPは、政策学部の開設当初に取り組みをはじめ、7年目をむかえました。現在、約100名の政策学部生がこのプログラムに参加し、主に以下の内容でチームに分かれて地域で活動を展開しています。
Local Activities
伏見区竹田醍醐田町周辺をフィールドとした、高齢者のやりがい・生きがいつくりや、多世代交流を目的とした市民運営型の交流拠点を設けるプロジェクト。定期的な体操教室や大学生との交流イベントなどを通してコミュニティ創出や個々人の親交を深めたり、おにぎり販売による高齢者の自立を支援する取り組みも行っています。
LocalActivities
まなサポ+1
伏見区における子どもや中学生の様々な「貧困」を解消することをめざし、「自習室」と「+1事業」の2つの枠組みからなる取り組みをしています。自習室「フリスク」は、週に一度、伏見いきいき市民活動センターで実施し、勉強する場所を提供し、ときには中学生に勉強を教えています。
まなサポ+1
伏見わっしょい新党
有機・無農薬野菜を広める取り組みとして、龍谷大学町家キャンパスや伏見区の店舗の一角で定期的に「こだわり市」を実施。農家をサポートして販路を広げ、農家と消費者のつながりを作り無農薬野菜の価値を理解してもらえるよう、伏見の農業や食をプロデュースし、地産地消を促進するための活動をしています。
伏見わっしょい新党
Project.F
地域の人々にその地域に住む誇りを持ってもらうために、伏見のよさを知ってもらうきっかけをつくり、伏見で活躍する人材を増やすことが目的。地域のイベントや店舗の情報発信のサポートを行うため、ホームページの制作やイベントへの出店をしています。
Project.F
はうすまいる
伏見区内の団地での高齢者サポートや住民同士のつながりづくりを目指して、団地内でのイベント「桃陵HANDs」の企画・運営や、団地通信の発行をしています。シニアの方々の出かけるきっかけや団地内の顔見知りを増やすことで、お互いに「ほっとかない」関係をつくることを目指しています。
はうすまいる
もりもり☆キッズ
小学生を対象とした子どもたちの、将来の夢の選択肢を広げること、居場所をつくることを目標に活動に取り組んでいます。子どもたちと共にイベントを行ったり、様々な職業に触れられるイベントの開催などを通じて、将来の可能性を広げていきたいと日々活動しています。
もりもりキッズ
これまでの成果
年々参加する学生が増えており、取り組み内容が浸透しています。継続した活動によって地域の方々との関係構築も進み、イベントを実施するごとに参加者が増加しているプロジェクトチームもでてきました。2015年3月に卒業したRyu-SEI GAP 1期生のなかには、GAPで取り組んだ活動をさらに発展させて起業した卒業生もいるなど、教育実践型プログラムとしての成果が様々な形で表れています。
2017年度3年生成果報告会
今後の目標・課題
Ryu-SEI GAPの取り組みは課外活動と位置づけており、学生が主体となって事業計画や調査フィールドを選択することができるという利点があります。そこに大学や伏見いきいき市民活動センターが関わって展開をしていくことで今後のさらなる発展が期待できるため、スムーズな運営ができるようにより綿密に連携し、地域の方々と協働した取り組みを展開していきたいと考えています。
受賞・助成採択実績
- 平成29年度京都市「学まちコラボ事業」採択(はうすまいる)
お問い合わせ
活動団体情報
代表者
Ryu-SEI GAP運営委員長
主な連携メンバー
有限責任事業組合まちとしごと総合研究所
伏見区役所、東山区役所、地元企業・地元団体関係者、地元住民等
活動開始時期
2011年4月
主な活動地域
京都市伏見区