大岩街道周辺活性化プロジェクトチーム

(1)事業の概要

本事業では、地域の景観向上や地域の人々の交流促進、地域の魅力の再発見によって地域をより明るく活気のある場所にすることを目的に、清掃活動、通信配布、事業所へのインタビュー、地域イベントの開催・参加の4つの活動を主に行った。
今まで継続してきた清掃活動、通信配布、イベント開催は引き続き今年度も行い、地域の人々が暮らしやすい地域につながる活動ができた。今年度は事業所インタビューにも力を入れ、地域のことを人々に知ってもらう機会を設けた。

(2)事業実施に至る経緯と背景

活動場所の大岩街道周辺地域は市街化調整区域であり、住環境や地域内のコミュニティなどにおける様々な課題を抱える。特に、不法投棄による景観や暮らしの悪化と、高齢化による地域コミュニティの希薄化が問題となっている。
これらの課題を改善・解決するため、地域の人との清掃活動や地域イベントを通した人々の交流促進を図り、景観の向上や地域コミュニティの活性化に向けた活動を行うこととなった。

(3)事業実施項目

(1)清掃活動等の実施

2か月に1回以上のペースで清掃活動や、不法投棄防止のポスターの掲示、イベント時に地域の人との清掃活動などを行った。今年度は、例年あまり出来ていなかった高速道路沿いの清掃にも力を入れ、地域全体の景観向上を目指して活動を実施した。不法投棄防止のポスターは、できるだけ多くの人に見てもらえるような言葉の表現やデザインを考え、道沿いのフェンスに設置した。

(2)通信の配布

2カ月に1回、私たち学生の活動をまとめた通信を作成し配布した。今年度は事業所インタビューの内容を通信の裏面に掲載し、地域のことをさらに知って、魅力に気づいてもらえるような内容を目指した。また、イベント前には号外を配り、より多くの人にイベントに参加してもらえるように宣伝を行った。季節を感じられるレイアウトにし、写真やイラストを用いて見やすいように工夫して作成した。

(3)事業所インタビューの実施

地域内にある事業所を実際に訪れて、仕事内容や仕事をするうえで大切にしていること、ここの地域で仕事をする理由などをインタビューし、その内容を通信に掲載したり、イベント時の地域マップ作りに活用したりした。他にも、インタビューした内容をクイズにして、様々な人に楽しく知ってもらえるような企画も実施した。事業所の魅力が伝わる内容にするために、質問の内容やその回答のまとめ方を何度も考えた。

(4)イベントの開催・参加

夏と冬の地域イベント開催、10月に行われた「深草ふれあいプラザ」への参加を行った。夏イベントは9月に開催し、そうめんと畑で採れたものも含めた夏野菜を振る舞い地域の人との食事会を実施した。そうめんを入れる器は竹で出来ており、その竹は私たち学生が、NPO法人の竹と緑の会の方の補助を受けて実際に伐採したものとなっている。他にも地域事業所マップを掲示し、それに対する地域の人からの意見出しの機会も設けた。冬イベントは12月に開催し、地域の人と清掃活動をした後、畑で採れたジャガイモを用いたポトフと、温かい焼き芋を食べながら交流した。今年度は京大の方の展示・イベントも同時に行われ、今までとはまた違ったアプローチのイベント内容となった。
また、深草ふれあいプラザでは子ども向けの企画を実施し、普段はあまり接点のない地域外の人にも、大岩街道周辺地域について知ってもらえる貴重な場であった。具体的には、地域の竹を使ったピンポン玉入れのゲームと、事業所インタビューの内容をクイズにした企画を行った。

(5)畑での栽培

今年度は夏にサツマイモ、冬にジャガイモを収穫して、地域イベントの際に調理し振る舞った。昨年度の反省を活かし、無事に栽培するためのイノシシなどの害獣への対策として、畑の周りにフェンスと音が出る機械を設置するといった工夫を行った。

(4)事業の成果

  • 清掃活動等の成果
    清掃活動によって、比較的不法投棄が少ない住宅地沿いの道の景観維持と、不法投棄が多い高速道路沿いのごみの減少、景観の向上がみられた。また、冬イベント時には一斉清掃として地域の人とも清掃活動を行うことで、住民や事業所の人と地域のことについて話し交流を深めながら、景観への意識向上や地域について考える機会をつくることができた。
  • 通信配布の成果
    通信配布によって、私たち学生の活動を地域の人に広く周知することができ、イベント前には号外通信による宣伝を行い、イベントに来てもらうきっかけとなった。また、事業所インタビューの内容をまとめて掲載することで、地域の人に事業所について知ってもらい、その事業所を含めた地域の魅力に気づいてもらう機会を設けることにもつながった。
  • 事業所インタビューの成果
    地域にある事業所にインタビューを行うことで、地域にはどのような事業所があるのか、そこではどういった仕事をしているのかといった基本的な情報だけでなく、仕事をする上でのこだわりや工夫、事業所の魅力、この地域で働く理由など、インタビューからしか得られないような情報を、通信やマップ、クイズへの活用によって地域の内外の人に伝えることができた。
  • イベント開催の成果
    夏・冬イベントでは、畑で採れた野菜を含めた季節を感じられる料理を振る舞い、地域の人どうしの交流、学生と地域の人、行政職員との交流が生まれた。2つのイベントの参加者数は合計して70名ほどであり、私たち学生と地域住民や事業所、行政、京都大学大学院の方などに来ていただいた。また、深草ふれあいプラザの参加では、イベント企画のゲームやクイズを通して、普段の活動内容や地域の現状・魅力について地域外の人に伝えることができた。

(5)今後の課題と展望

今回の事業での課題には、イベント参加者の固定化が進む、未だにごみが多く捨てられているエリアが存在するという点がある。参加者の固定化では、イベントに来てくださる地域の人が比較的高齢で同じ人ばかりであるため、参加者の高齢化が進むとイベントに来てもらえる人が少なくなってしまう。また、ごみが多いエリアの存在では、清掃活動を通して全体的な不法投棄の量は減ったものの、活動拠点から遠いエリアなど清掃活動が行き届いていない部分には、多くのごみが未だに残ってしまっている。
今後は、イベントに初めて参加する人へのアプローチを行い、その新しい参加者に継続的にイベントに参加してもらえるような工夫をすることが必要になる。新規の参加者が増えれば、私たちの活動や地域の課題、まちづくりなどに興味を持ち、大岩街道周辺地域をより良い地域にしたいと思う人が増加することにもつながると考えられる。また、ごみが多いエリアや不法投棄の頻度が高いエリアなど、地域のエリアごとの現状を調査・把握した上で、清掃活動を重点的に行うエリアの決定、エリアごとの対策を行うことが重要になると考える。

(6)事業実施を通じて見出された特長

ポイント1「事業前における連携先との情報共有・話し合い」

ポイント2「地域の人との積極的な対話・コミュニケーション」

ポイント3「連携先や地域の人との継続的で深い関係の構築」

お問い合わせ

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活動団体情報

代表者
岡西 永遠

連絡先
価値創造推進部

主な連携メンバー
NPO法人京都・深草ふれあい隊、竹と緑 京都大大学院神野研究室、京都市伏見区役所深草支所地域力推進室大岩街道周辺地域環境整備課

主な活動地域
大岩街道周辺地域

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